あと1年でWindows Vistaの延長サポートが終了します
もうパソコン教室ではほとんど使われていないと思いますが念のため。
昨日、多くの記事でこの件は取り上げられたので知っている方は多いと思いますが、2017年4月11日をもってWindows Vistaの延長サポートは終了します。
なお、こちらも皆さんご存知とは思いますが、WindowsXPはとっくにサポートが終了していますので、パソコン教室で扱ってはいけません。
もうVistaは使っちゃいけないの?
Vistaの前のWindowsXPは延長サポート終了済み、つまり今後WindowsXPを使うと言うことは、多くの攻撃を食らう、もしくは攻撃を加える側に自分のPCが加担する可能性があります。そのため使ってはいけません。もし使うなら最低でもインターネットにつなげてはいけません。そのような状態のOSを無責任に受講生に教えてはならないので、パソコン教室では教えるべきではありません。
ではVistaはどうでしょうか。もちろんまだ延長サポート内なので、教えても問題ありません。しかし寿命が1年を切ったOSを受講料をもらって教えるのはどうなんでしょうか。現在最も寿命の長いWindows10を教えたほうが良いですね。
Windows Vistaの思い出
Windows Vistaの発売は2007年1月30日。実はVistaはWindows7という名称が候補として挙げられていましたが、結局Windows Vistaという名称になりました。
XP時代まで使われていた「マイコンピュータ」、「マイドキュメント」の名称が、Vistaから「コンピュータ」、「ドキュメント」というふうにマイが消えました。Windows UpdateもVistaから始まりました。
当時までPCのCPUはどんどん速くなり、ハードディスクの容量もどんどん増えていきました。でもWindowsもそれに合わせて肥大化していきました。その最たるものがこのVistaですね。VistaのPCは起動が遅く、動きも遅く、発熱するわなんやらで発売後すぐに叩かれました。
Vistaの改良版、Windows7に取って代わる
Vistaの不人気さに気づいたマイクロソフトは、Vistaを改良してWindows7を発表します。Vistaのカーネル(OSの中核となる部分です)を改良したのがWindows7でして、新規開発はされていないんですね。その証拠にWindowsVistaの内部バージョン番号は6.0で、Windows7は6.1なんです。Windows7はバージョン7.0では無いのです。
Vistaをとにかく軽快に改良したのがWindows7だと言っても良いかもしれません。改良と言うかチューニングと言うか。例えばPC起動時に多く読み込まれるドライバというプログラムを、Windows7では最低限だけ読み込んでから起動して、起動後にゆっくりと他のドライバを読み込むとか。使わないプログラムを省くとか。
そのため、Vistaを使っていた人の多くはWindows7に移ってしまったので、Vistaを使っている人はあまりいません。
Windowsのシェアはこんなにも違う!
なんとWindows7が過半数を占めています。とは言ってもWindows10への無料移行期間がもうじき終わるので、間際になってWindows10が大きく盛り返すと思います。Vistaは1.4%で、グラフには載ってもいません。
筆者もWindows7のPCは残してありますが、これはインターネットバンキングなどの一部のプログラムでまだWindows10に対応しきれていないものがあるため。私が昔作ったプログラムも新しいWindowsでは誤動作するものが多く、Windows7は捨て切れません。と言ってもサポート終了する東京オリンピックまでにはすべて移行させなければなりませんね。
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