ポータブルHDDの不正コピーへの対応について
2022年7月16日(土)の午後から、オンデマンド学習システムを起動した時、そのハードディスクが不正コピーであった場合に警告が出るようになりました。
これから、不正コピーされたHDDを使用している方と連絡を取り、コピーされたすべてのStudy番号のハードディスクを正規の物に交換します。
交換が完了しましたら、今後はコピーされたHDDからの起動を感知した時点で先に進めないようにします。
いつ頃から把握していたか
オンデマンド学習システムは1996年からスタートし、ポータブルHDDで簡単にPCに接続できるようにしたのは2010年からです。当時は強力なプロテクトを掛けておりコピー不可能でしたが、近年になりコピーツールが進化してコピーが可能になりました。
コピーされたHDDからの起動は数年前より感知できていました。不正コピーはほとんど感知されませんでしたが、約1年前より徐々に増え始めたため、詳細な記録を取るようになりました。どこで、どなたが、どのPCで、どれくらいの頻度で、何台にコピーして利用しているかなどすべてのログを記録していました。
なぜ放置していたのか
不正コピーされたHDDほど、毎日のように、多くの台数で朝から晩まで休みなく使われていることがわかりました。つまり多くのお客様が利用されていたことがわかりました。
いきなり不正コピーのHDDを遮断してしまうと迷惑を被るお客様が発生するので、どういった対応を取るのがベストかを話し合っていました。
最近になり、いつも好意的にオンデマンド学習システムを利用されているオーナー様からお話を伺うことがあり、このまま不正コピーを放置しておくことは、正しい利用方法を行っているオーナー様に対してあってはならないことだと感じるようになりました。そのため、今回の対処となりました。
今後の対処方法
約98パーセントの、ほとんどのオーナー様は警告画面を見ることはありません。不正コピーされたStudy番号のポータブルHDDから起動すると警告画面が表示されます。
警告画面が表示された場合は、以下のURLより交換の手続きをお願いします。
交換の手数料は、新品のポータブルHDD(1TB)であれば税込1万1千円(送料込み)。中古のポータブルHDDであれば税込2,200円(送料別)になります。
HDD交換手数料は高額なのかどうかについて
教室から伝え聞いている話によると、とある方が「ICT社にHDD交換を頼むと高額なので、ヨドバシなどで買って自分でコピーした方が安いしポイントが付く」などと説明していることがわかりました。
実際にICT社から送られるポータブルHDDの値段に送料や人件費(1台アクティベートするのに2時間かかります)ので、計算すると丁度その程度の値段になります。つまりICT社はHDD交換で利益を出していません。
しかしなぜその人は「ICT社は高い」と言うのでしょうか。それは、安いポータブルHDDはUSBのバージョンが古かったり、故障率の多いメーカー(中を開けるとSeagate製HDDが使われていたりします)であったり、安かろう悪かろうの品を指しているからです。
遅いUSBバージョンであれば、長い動画だと音が遅れる場合があります。故障率が高いHDDでは、かえって交換頻度が多くなり結果割高になります。
なんにせよ、HDDの故障はお客様にご迷惑をお掛けすることになります。そのため、安心安全なHDDを選ぶようにしています。